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8 nov. 2007

Espagne 08/11



チェックアウトをして少し宿に残り、2枚の小さな絵を描いた。
マラガの砂浜の絵と打ち上げられた魚の絵。
あんまりいい出来じゃなかったけど、他になかったので押し付けるように渡して宿を出る。少しは気に入ってくれてたら嬉しいけど、、、。

まだ時間があるので、最後にまた海でゆっくりする。
今日はマラガ滞在中で一番暖かく、海に入っている人、日焼けしてる人がちらほら。


その後、バスに乗り空港へ。
何の滞りもなくチェックインして飛行機はパリへ飛び立つ。

機内で前の列に座っていたおじいさんが咳き込み、具合が悪いのか、なにかを求めてスチュワーデスを呼んだ。
でも言葉が通じないらしく、何をほしがっているのか分からない。すったもんだのあげく、おじいさんの言葉がわかる若者を連れてきて、フランス語、スペイン語へと通訳。
どうやら呼吸が苦しいので、酸素が欲しかったみたいだ。
あいにくないのでどうしようもなく、ここでもスペインおばちゃんが出て来て、横になるといいのよと空いてる席に連れてって寝かしたり。
でも結局元の席に戻って、おじいさんは少し落ち着いていた。
スチュワーデスは空港に着いたら救急スタッフが待ってるからそれまで我慢してねと言い、戻っていった。

飛行機が雷雨を抜けてパリに着くと、乗客が一斉に棚の荷物を取り出し降りる準備を始めた。
おじいさんはしきりに棚の何かを取ってくれと頼んでいる。
ただ一部始終を見ていた僕はせめて、棚にしまわれていた杖を取りだして彼に渡した。彼は杖をついてゆっくりと飛行機から出て行った。

救急スタッフが彼を囲んで容態を聞いている。彼は黙って前方を見て指を指し、もう大丈夫だ、私は行く、とジェスチャーしていた。
僕は少し振り返りながらもそれを通り過ぎ、空港に消えていった。
傍観者は傍観者のまま。


そうして旅が終わってゆく。
特に大した事をせぬまま、咳をはき続けたまま。
今年は展示と旅行を目標にがんばってきたので、残りの日々はすこしばかりぽっかりと穴があいたようになってしまうかもしれない。
この旅行でなにか次の種は手に入れられたのだろうか?

正直、今回の旅行は良かったんだか悪かったんだかわからない。
何かが0になったという点では良かったんじゃなかろうか。
大した事がなかったようで、いろいろあったかもしれない。
たぶん、じわじわとそのうち実になって来るんだろうな。
とりあえず言える事は、病気のときは旅行はしない。
そして、健康な時にもう一回スペインに行きたい。



追記:
パリへの列車は相当遅れ、来てもなかなか発車しなかった。
どうも北駅で学生がなにか騒ぎをしてるらしく、ダイヤが乱れているようだ。
着いてそうそうパリの印象悪し。スペインは良かったなあ、と思い返しつつ家に帰った。

その後しばらく、パリの生活が妙に落ち着かなく不安定な感じだった。
それくらい、外国の生活というのは地に足の着いてないものなのかもしれない。
ちょっとの旅行でぐらついてしまうくらい。
あるいは、それほどスペインが良かったのか。
なんにしても今はまた、すっかりパリの生活に戻っている。
そして僕をしっかり引き戻したものは、友達に会った事だった。
人とのつながりの中に、自分の居る場所を再確認したのでした。

おしまい